岡田以蔵の真実 [テレビにドラマに・・・]
NHKの大河ドラマ、「龍馬伝」が大人気だそうである。
詳しくは知らない
ただ普段から愛聴しているMBS放送「ありがとう 浜村淳です」で
今度のドラマでは、龍馬と知遇の有った岡田以蔵役を佐藤健がやると聞いた
う~~~~~~~~ん・・・・・・・
確かに視聴率も人気も大事だけど・・・・
まぁ毎度毎度のNHK様のことだから、深くは追求はすまい
だがふと思えば、このブログで岡田以蔵を書いてなかったなぁ
反省
と言うのも、子供の頃から、武術武道を習っていたためか
武術関係の本を、よく読み漁っていた
とりわけ「人斬り」と呼ばれる人物に、とても深く興味を抱いていた。
武術は突き詰めれば、殺人の技法である(これはどんな綺麗事を言っても空手も柔道も同じ)
その殺人をとことん追及した、「人斬り」達は何を思い、何を感じていたのであろうか?と
空想を膨らませていた。
5大人斬りと呼ばれる人達がいる
後の陸軍少将にまでなり、勝海舟にして「俊才」とまで言われた
自顕流剣術の達人、人斬り半次郎こと「桐野利秋」
同じく姉小路公知を殺害した、田中新兵衛
るろうに剣心の主人公のモデルとされる、優男にして短身痩躯で坊主頭の冷酷な男
なにより佐久間像山を暗殺した、河上彦斉
新撰組にて、沖田総司と同じほどの剣術の腕を持ち
俺は違うと思うけど、坂本龍馬暗殺の嫌疑をかけられた
天然理心流剣術の大石鍬次郎
そして
この岡田以蔵
岡田以蔵の詳しい経歴はwikiなりネットなりで調べてもらったほうが早い
だがどんな人物か?
どんな剣術であったかを、ここで述べたい(自分勝手な推論であるかも知れぬがそれなりに調べたつもり)
土佐の下級郷士の住む七軒町の排水溝に、木刀を引っつかんで覗き込む変人がいた
その変人は、通行人に「何をしとんのかいのう?」と聞かれると
「剣術の稽古じゃ」
と答えた
やがて電撃のような速さで、排水溝に木刀を突きこむと
そこには木刀の先で、首を千切られたネズミがいた・・・・・・・
以蔵の若かりし頃の話である。
岡田以蔵
密書などのコードネーム(暗殺依頼などの時の)は「七以」。
これは、彼の出自によるものである。
足軽の多い七軒町の以蔵と言う意味である
彼は足軽の家系という、最下層武士階級の出ではあったが、父親が郷士の階級を
金買い取った。
だが元の足軽の家系というのは終生付きまとうことになる
(坂本龍馬の坂本家は公開応募によって郷士の位を譲り受けてる。
道理でお互いシンパシーを感じるはずである)
金で買い取った郷士ではあったけど、そのために家計は貧窮
とても剣術修行どころか、学業などの出来ぬ青春を送る羽目になる
(師の武市半平太には、この事を最後までバカにされる)
時代は風雲窮を告げ、以蔵も剣で身を立てる決心をするも
字は書けても、まともに剣を振るったことの無い以蔵は自己流で、剣術修行を開始する
木刀を振る(刀は持ってはいたが、家宝のようなものなので、手入れはすれど実際に練習で抜くことは無かった)ことで筋力をつけ立ち木を打って手の内を鍛えた。
ついで刃引き刀で、実戦の訓練をする
何をやったかといえば
何と野犬斬り
この為土佐では、野犬が一匹もいなくなったとまで言われる(オイオイ)・・・・・
いなくなれば鍛錬が出来ぬ
藩境まで行き、エサをおいて野犬が来るのを日がな一日待っている以蔵を見たという人までいた
珍しく寄って来た野犬を見るや、一足飛びに斬り殺し
失敗すれば、犬を追い掛け回したとまで言われてる
野犬以上に獣のような、以蔵の青春であった。
犬がいなくなれば、ネズミを切ったり・・・(先述)
そんな以蔵の噂を聞きつけた男がいた
生涯の師、武市瑞山(半平太)であった
これまた幕末の有名人であり詳しいことは省きますが、剣術槍術の精通し
以蔵を自身の小野派一刀流剣術道場へと推進します。
けど以蔵の剣術を見てびっくり
実戦を通り越して、珍妙ですらあったほど・・・・
腰低くヘッピリ腰といえるほど前傾姿勢
全体重を乗せて切りかかり、フェイントも技術もあったものでは無く
竹刀も折れよとばかりに斬りかかる以蔵はあっという間に、道場で浮いた存在になります。
まして武市は文武両道、にして眉目秀麗
生涯の功績は置いておいて、切腹の斉の作法も完璧であったとまで言われるほどの
白札(高級武士階級)の男でした。(高潔なる人物でる伝聞には事欠きません)
されど、実戦ではこの男には、叶うまい・・・と畏怖します
(司馬遼太郎の本では、武市が勝ったことになってますが、俺は逆だと思ってます。
まぁ、崇拝者の多い司馬氏に楯突くようなマネは止めて置きますが・・・)
何せ、身長こそ170センチ程度の男(武市はこの当時としては大男の180センチ)で髪は縮れてボウボウ
髪の生え際は汚く、野獣のような男で字こそ書けるけど
四書五経にはとんと疎く、筋骨逞しく武術武技をたしなみ剛勇な性質を持つも粗野で粗暴な男・・・・
だけど、剣の修行で恩義を感じてるようだし、武市はこの以蔵を
汚い暗殺仕事の剣客へと誘います。
志士勤皇党へ誘い込み、志士弾圧の手先への暗殺を次々に
そして鮮やかにこなして行く以蔵は、武市にとって汚れ仕事の、格好の手駒でしかなかったようで
近親者への手紙でも以蔵のことを「安方」(アホウ)と書いて影ではコケにしていたようです
されど無理は無し
人斬りどころか、殺人に魅入られたような以蔵
志士弾圧の手先や町方を殺しまくり
ある密告屋などにはコイツを切っては刀の穢れとまでに、絞め殺し
肛門から口まで青竹を突き刺し、晒し者にしたり
ある志士弾圧の公家家臣を、殺害しようとしたら逃げ隠れた所を、たまたま帰宅した、この男の子供を引きずり出し、タコ殴りにする。子供の絶叫を聞いた家臣は観念し、出てきたところを斬首した・・・・
恐らく、以蔵にとって人斬りという言葉は「金看板」であり
殺人は己の拠り所であったように思う。
これは歪んだ自己表現であり、悲しい存在証明でもあった
それでも以蔵は、人を殺してゆく
その反動は、私生活にも現れる
粗暴で、酒や女に狂い(でなければやってゆけなかったと思う)
土佐勤皇党でも浮いた存在となる
とりわけ酒豪で浴びるほど酒を飲み、情報収集として
「土井鉄蔵」と言う変名を用い賭場へ入り浸り、後家の家に夜這いを繰り返す・・・・
唯一の救いは坂本龍馬や勝海舟、ジョン万次郎との出会いであろう
勝海舟が、刺客に襲われたとき、龍馬の口利きで勝の護衛をしていた
以蔵が簡単に、退けてしまう
だが、人を斬る事に魅せられた様な以蔵を心配した勝は
「なぁ、お前ぇさん、助けてもらっちゃ何だが、人を斬る事に慣れちゃいけ無ぇぜ。先みてぇな行動は改めるがいいぜ」(江戸っ子らしい言い方だなぁ(笑)
「けんど勝先生、あん時おいが居なかったら、先生の首ぁヒッ飛んでたぜよ」
「それを言われちゃ、一言も出ねぇなぁ」
と
2人は大笑いしたそうです(最後まで勝は以蔵に、勤皇党からの離別を薦めていた)
ジョン万次郎の護衛をした時も、墓場で刺客に襲われた際
「万次郎先生は手助け無用!墓石を背にしてくだっせ!!」と叫び刺客を切り伏せ
ありがとうと礼を言うと、「何、先生に動かれると、仕事がやりにくいですきに」とあっさり答えたという
けれども師事した武市には、とうとう最後まで心を通わせることは無かった・・・・
「この間の後家とは一晩で10回も果てとりもうそ」と言う以蔵と
高潔な武市とは性質が合わなかったとも言える
それが以蔵の生涯最大の不幸であろう
中国九州へ武者修行へ出て直指流剣術まで学び、並ぶ者のない武芸者にはなったが
精神がついてゆかなかった以蔵
「位の桃井」とまで言われた江戸三大道場の一つ、鏡心明智流剣術の桃井春蔵の士学館で剣術を学んでも
従来の以蔵の獣が飛び掛り、全体重で斬り殺すような醜い以蔵の実戦剣を観た桃井は
「あいつには修行を辞めさせる様に」
とまで言われてしまう
これには武市もさじを投げ、勤皇党から以蔵の名前を外してしまう・・・・
やがて土佐勤皇党も失速
京都に潜伏してた以蔵も、無宿人土井鉄蔵として刺青の上追放され土佐藩から
吉田東洋殺害のや数々の暗殺の下手人として捕縛
厳しい拷問を受けます
だが拷問より衝撃だったのは、武市からの差し入れの食事に毒を盛られたことでした
何時も毒見する看守が、「今回は豪勢な食事だから」と毒見しなかった時
「誰からの差し入れか?」と聞かれ「武市様だよ」と答えた時
以蔵の心は瓦解しました・・・・・・
忠義尽くした武市が、邪魔になったからとして簡単に、俺に毒を持った・・・
裏切るかも知れぬと、疑心暗鬼になった武市も武市だが
散々汚れ仕事ばかりさせ、学の無い以蔵を「七以」ど小馬鹿にし
用が済めば死ねとばかりに、毒を盛る武市に怒りを感じた以蔵は、全てを自白
結局武市は、切腹
武士であろうとした以蔵は、切腹すら許されず、哀れにも斬首の上、晒し首とまでなってしまう
武市に認められ、剣術修行が出来た恩義を終生忘れることが出来なかったであろう以蔵
剣術修行してる最中、以蔵は
「俺は武士だ、俺は武士だ」と心の中で絶叫していたと思う
そして武者修行まで出してくれて
連れ立った京都では酒や女遊びを覚えることまで出来た
その恩義が、以蔵の心から離れることが出来なかったのであろう。
だが
武市から見れば、以蔵は格好の暗殺道具であり、それ以上でもそれ以下でも無かったというのが
両者の不幸であったのではないだろうか?
桃井道場でも、風紀が乱れ粗暴な振る舞いが横行した時
武市は率先して、武士の気品や品格を取り戻すべく規範を示したという
ならば何故、以蔵にはそれを示さなかったのであろうか?
無学と馬鹿にするなら、四書五経を教えなかったのであろうか?
今となっては判らない
以蔵の辞世の句である
『君が為 尽くす心は水の泡 消えにし後は 澄み渡る空』
(あんたのために、散々がんばったけど今では全て水の泡みたいに消えちまった
その後はわりと、俺の心はスッキリしてるぜ)
これほど卑屈で、純粋で、複雑な人間の模様の岡田以蔵を
佐藤健がやるのもどうかなぁ・・・・
以蔵は、身分階級と差別と孤独が生んだ、悲しきテロリストでは無かったろうか?
俺的に、やけにシンパシーを感じる剣豪(剣鬼かも)なのである
さぁ明日は「龍馬伝」を観よう(笑)

ホンマがりがりやなぁ
詳しくは知らない
ただ普段から愛聴しているMBS放送「ありがとう 浜村淳です」で
今度のドラマでは、龍馬と知遇の有った岡田以蔵役を佐藤健がやると聞いた
う~~~~~~~~ん・・・・・・・
確かに視聴率も人気も大事だけど・・・・
まぁ毎度毎度のNHK様のことだから、深くは追求はすまい
だがふと思えば、このブログで岡田以蔵を書いてなかったなぁ
反省
と言うのも、子供の頃から、武術武道を習っていたためか
武術関係の本を、よく読み漁っていた
とりわけ「人斬り」と呼ばれる人物に、とても深く興味を抱いていた。
武術は突き詰めれば、殺人の技法である(これはどんな綺麗事を言っても空手も柔道も同じ)
その殺人をとことん追及した、「人斬り」達は何を思い、何を感じていたのであろうか?と
空想を膨らませていた。
5大人斬りと呼ばれる人達がいる
後の陸軍少将にまでなり、勝海舟にして「俊才」とまで言われた
自顕流剣術の達人、人斬り半次郎こと「桐野利秋」
同じく姉小路公知を殺害した、田中新兵衛
るろうに剣心の主人公のモデルとされる、優男にして短身痩躯で坊主頭の冷酷な男
なにより佐久間像山を暗殺した、河上彦斉
新撰組にて、沖田総司と同じほどの剣術の腕を持ち
俺は違うと思うけど、坂本龍馬暗殺の嫌疑をかけられた
天然理心流剣術の大石鍬次郎
そして
この岡田以蔵
岡田以蔵の詳しい経歴はwikiなりネットなりで調べてもらったほうが早い
だがどんな人物か?
どんな剣術であったかを、ここで述べたい(自分勝手な推論であるかも知れぬがそれなりに調べたつもり)
土佐の下級郷士の住む七軒町の排水溝に、木刀を引っつかんで覗き込む変人がいた
その変人は、通行人に「何をしとんのかいのう?」と聞かれると
「剣術の稽古じゃ」
と答えた
やがて電撃のような速さで、排水溝に木刀を突きこむと
そこには木刀の先で、首を千切られたネズミがいた・・・・・・・
以蔵の若かりし頃の話である。
岡田以蔵
密書などのコードネーム(暗殺依頼などの時の)は「七以」。
これは、彼の出自によるものである。
足軽の多い七軒町の以蔵と言う意味である
彼は足軽の家系という、最下層武士階級の出ではあったが、父親が郷士の階級を
金買い取った。
だが元の足軽の家系というのは終生付きまとうことになる
(坂本龍馬の坂本家は公開応募によって郷士の位を譲り受けてる。
道理でお互いシンパシーを感じるはずである)
金で買い取った郷士ではあったけど、そのために家計は貧窮
とても剣術修行どころか、学業などの出来ぬ青春を送る羽目になる
(師の武市半平太には、この事を最後までバカにされる)
時代は風雲窮を告げ、以蔵も剣で身を立てる決心をするも
字は書けても、まともに剣を振るったことの無い以蔵は自己流で、剣術修行を開始する
木刀を振る(刀は持ってはいたが、家宝のようなものなので、手入れはすれど実際に練習で抜くことは無かった)ことで筋力をつけ立ち木を打って手の内を鍛えた。
ついで刃引き刀で、実戦の訓練をする
何をやったかといえば
何と野犬斬り
この為土佐では、野犬が一匹もいなくなったとまで言われる(オイオイ)・・・・・
いなくなれば鍛錬が出来ぬ
藩境まで行き、エサをおいて野犬が来るのを日がな一日待っている以蔵を見たという人までいた
珍しく寄って来た野犬を見るや、一足飛びに斬り殺し
失敗すれば、犬を追い掛け回したとまで言われてる
野犬以上に獣のような、以蔵の青春であった。
犬がいなくなれば、ネズミを切ったり・・・(先述)
そんな以蔵の噂を聞きつけた男がいた
生涯の師、武市瑞山(半平太)であった
これまた幕末の有名人であり詳しいことは省きますが、剣術槍術の精通し
以蔵を自身の小野派一刀流剣術道場へと推進します。
けど以蔵の剣術を見てびっくり
実戦を通り越して、珍妙ですらあったほど・・・・
腰低くヘッピリ腰といえるほど前傾姿勢
全体重を乗せて切りかかり、フェイントも技術もあったものでは無く
竹刀も折れよとばかりに斬りかかる以蔵はあっという間に、道場で浮いた存在になります。
まして武市は文武両道、にして眉目秀麗
生涯の功績は置いておいて、切腹の斉の作法も完璧であったとまで言われるほどの
白札(高級武士階級)の男でした。(高潔なる人物でる伝聞には事欠きません)
されど、実戦ではこの男には、叶うまい・・・と畏怖します
(司馬遼太郎の本では、武市が勝ったことになってますが、俺は逆だと思ってます。
まぁ、崇拝者の多い司馬氏に楯突くようなマネは止めて置きますが・・・)
何せ、身長こそ170センチ程度の男(武市はこの当時としては大男の180センチ)で髪は縮れてボウボウ
髪の生え際は汚く、野獣のような男で字こそ書けるけど
四書五経にはとんと疎く、筋骨逞しく武術武技をたしなみ剛勇な性質を持つも粗野で粗暴な男・・・・
だけど、剣の修行で恩義を感じてるようだし、武市はこの以蔵を
汚い暗殺仕事の剣客へと誘います。
志士勤皇党へ誘い込み、志士弾圧の手先への暗殺を次々に
そして鮮やかにこなして行く以蔵は、武市にとって汚れ仕事の、格好の手駒でしかなかったようで
近親者への手紙でも以蔵のことを「安方」(アホウ)と書いて影ではコケにしていたようです
されど無理は無し
人斬りどころか、殺人に魅入られたような以蔵
志士弾圧の手先や町方を殺しまくり
ある密告屋などにはコイツを切っては刀の穢れとまでに、絞め殺し
肛門から口まで青竹を突き刺し、晒し者にしたり
ある志士弾圧の公家家臣を、殺害しようとしたら逃げ隠れた所を、たまたま帰宅した、この男の子供を引きずり出し、タコ殴りにする。子供の絶叫を聞いた家臣は観念し、出てきたところを斬首した・・・・
恐らく、以蔵にとって人斬りという言葉は「金看板」であり
殺人は己の拠り所であったように思う。
これは歪んだ自己表現であり、悲しい存在証明でもあった
それでも以蔵は、人を殺してゆく
その反動は、私生活にも現れる
粗暴で、酒や女に狂い(でなければやってゆけなかったと思う)
土佐勤皇党でも浮いた存在となる
とりわけ酒豪で浴びるほど酒を飲み、情報収集として
「土井鉄蔵」と言う変名を用い賭場へ入り浸り、後家の家に夜這いを繰り返す・・・・
唯一の救いは坂本龍馬や勝海舟、ジョン万次郎との出会いであろう
勝海舟が、刺客に襲われたとき、龍馬の口利きで勝の護衛をしていた
以蔵が簡単に、退けてしまう
だが、人を斬る事に魅せられた様な以蔵を心配した勝は
「なぁ、お前ぇさん、助けてもらっちゃ何だが、人を斬る事に慣れちゃいけ無ぇぜ。先みてぇな行動は改めるがいいぜ」(江戸っ子らしい言い方だなぁ(笑)
「けんど勝先生、あん時おいが居なかったら、先生の首ぁヒッ飛んでたぜよ」
「それを言われちゃ、一言も出ねぇなぁ」
と
2人は大笑いしたそうです(最後まで勝は以蔵に、勤皇党からの離別を薦めていた)
ジョン万次郎の護衛をした時も、墓場で刺客に襲われた際
「万次郎先生は手助け無用!墓石を背にしてくだっせ!!」と叫び刺客を切り伏せ
ありがとうと礼を言うと、「何、先生に動かれると、仕事がやりにくいですきに」とあっさり答えたという
けれども師事した武市には、とうとう最後まで心を通わせることは無かった・・・・
「この間の後家とは一晩で10回も果てとりもうそ」と言う以蔵と
高潔な武市とは性質が合わなかったとも言える
それが以蔵の生涯最大の不幸であろう
中国九州へ武者修行へ出て直指流剣術まで学び、並ぶ者のない武芸者にはなったが
精神がついてゆかなかった以蔵
「位の桃井」とまで言われた江戸三大道場の一つ、鏡心明智流剣術の桃井春蔵の士学館で剣術を学んでも
従来の以蔵の獣が飛び掛り、全体重で斬り殺すような醜い以蔵の実戦剣を観た桃井は
「あいつには修行を辞めさせる様に」
とまで言われてしまう
これには武市もさじを投げ、勤皇党から以蔵の名前を外してしまう・・・・
やがて土佐勤皇党も失速
京都に潜伏してた以蔵も、無宿人土井鉄蔵として刺青の上追放され土佐藩から
吉田東洋殺害のや数々の暗殺の下手人として捕縛
厳しい拷問を受けます
だが拷問より衝撃だったのは、武市からの差し入れの食事に毒を盛られたことでした
何時も毒見する看守が、「今回は豪勢な食事だから」と毒見しなかった時
「誰からの差し入れか?」と聞かれ「武市様だよ」と答えた時
以蔵の心は瓦解しました・・・・・・
忠義尽くした武市が、邪魔になったからとして簡単に、俺に毒を持った・・・
裏切るかも知れぬと、疑心暗鬼になった武市も武市だが
散々汚れ仕事ばかりさせ、学の無い以蔵を「七以」ど小馬鹿にし
用が済めば死ねとばかりに、毒を盛る武市に怒りを感じた以蔵は、全てを自白
結局武市は、切腹
武士であろうとした以蔵は、切腹すら許されず、哀れにも斬首の上、晒し首とまでなってしまう
武市に認められ、剣術修行が出来た恩義を終生忘れることが出来なかったであろう以蔵
剣術修行してる最中、以蔵は
「俺は武士だ、俺は武士だ」と心の中で絶叫していたと思う
そして武者修行まで出してくれて
連れ立った京都では酒や女遊びを覚えることまで出来た
その恩義が、以蔵の心から離れることが出来なかったのであろう。
だが
武市から見れば、以蔵は格好の暗殺道具であり、それ以上でもそれ以下でも無かったというのが
両者の不幸であったのではないだろうか?
桃井道場でも、風紀が乱れ粗暴な振る舞いが横行した時
武市は率先して、武士の気品や品格を取り戻すべく規範を示したという
ならば何故、以蔵にはそれを示さなかったのであろうか?
無学と馬鹿にするなら、四書五経を教えなかったのであろうか?
今となっては判らない
以蔵の辞世の句である
『君が為 尽くす心は水の泡 消えにし後は 澄み渡る空』
(あんたのために、散々がんばったけど今では全て水の泡みたいに消えちまった
その後はわりと、俺の心はスッキリしてるぜ)
これほど卑屈で、純粋で、複雑な人間の模様の岡田以蔵を
佐藤健がやるのもどうかなぁ・・・・
以蔵は、身分階級と差別と孤独が生んだ、悲しきテロリストでは無かったろうか?
俺的に、やけにシンパシーを感じる剣豪(剣鬼かも)なのである
さぁ明日は「龍馬伝」を観よう(笑)

ホンマがりがりやなぁ






実際にはこんな人だったんですね。私は幕末は勉強不足で、この「竜馬伝」で勉強しようかな~と思っていたのですが、こんな事実があったとは・・・しかも佐藤健君・・・伝説の人斬りにはなれませんね・・・。
by as (2010-01-18 20:37)
asさん、コメントありがとございます。
幕末というのは、何かと現代と比較されるけど、諸外国の民衆解放運動に比べれば、それほど激動と言うわけでもないように思うのですよ。
天皇と言う神輿を担ぐか?幕府にするか?
虐げられた町民が、武士になろうとして剣術が流行り
その矛先が尊皇攘夷運動となった・・・なんて穿った見方をしております
ただ以蔵と言う人物には、人間臭さと、剣術の技量という
深い魅力を感じづには入れないのです。
俺なら武市半平太は福山か大沢たかお、以蔵はどっかからブ男の筋骨隆々の新人を使うけどなぁ
by トールバズ (2010-01-26 12:20)
凄まじいエピソードですね。
正に人間凶器、人間兵器だ。元祖リーサルウェポン。
武市半平太はやはりキャリア、ノンキャリを冷たく区別していたような感じを受けます・・・以蔵に“知性”があってはマズかったのでは・・・私は土方歳三と岡田以蔵が好きなんです。
時代にレイプ(きゃっ)されたっぽいイメージで・・・
土方さんは颯爽とした洋式の軍服姿の写真が残っていますが、あれは
「決して自分は時代に取り残されたのではない、あえて、時代を選ばなかったのだ」というメッセージのような気もします。
以蔵の方は時代に突き上げられ、突出したマグマのように暴れて、最後は惨めに死んで行く訳ですが、同じく、時代が動こーの何かが開化しよーとも、関係なく人を切り刻む事で存在証明した事に、クリアーな輝きを感じてしまいます。
幕末、確かに時代は動いて、文明開化の光が微かに届いた。
その美味しそうな光とは無関係に己と時代を付き合わせて、一寸も靡こうとしなかった頑な性根に興味が湧き、惹かれるのです。
とても面白い記事でした。
私が日和見で、根性なしだからでしょうか・・・トシちゃんとイーさんに惹かれるのは・・・
by kitazawa (2010-01-30 18:50)
kitazawaさん、ありがとうございます
以蔵は、剣客というより剣鬼であったと歴史小説家は言ってましたが
まさにそう!「天誅!」と叫び「ギャァァァ」と言って切りかかる以蔵・・・
なんというか、無頼と切なさが混合した人間臭さが何とも親近感を覚えるのです。
人間が人間らしくあろうとするのは、とてもむずかしい
今も昔も、そうであったのかも知れません。
だからこそ以蔵にはシンパシーを感じるのかもしれません
by トールバズ (2010-02-01 23:20)
あたしは、いーちゃんが大好きです(笑)。
いーちゃん…以蔵には、こんな過去があったんだなって、学習できました!
ありがとうございます。
佐藤健さんは、そんなに興味もなかったけど、以蔵の役を演じているとき、
すごく感動しました
佐藤さんも、ありがとう!
by 神山リン (2012-01-07 23:39)